ありがとう!UTMF2019〜後編〜
ありがとう!UTMF2019〜後編〜
UTMF2019〜前編〜 - 岡山的!!アーバン・アウトドアライフ
(続き)
防寒対策をしてA2麓(51km) を出発した。
小雨が降ったり止んだり。。
ここは竜ケ岳(1,485m)の登りがひたすら続くパートだ。
登れども登れども終わりが見えてこない。。
腿に手を当て歩幅を狭く筋力をなるべく温存しながら登る。
何も考えず一歩一歩積み重ねていくしかないのだ。。。
単調な動きに眠気が襲ってきて、トレイル脇で休む人が多くなってきた。
楽しそうな会話はなく、
聞こえてくるのはレインウェアに当たる雨の音と息遣いのみ。
A3本栖湖にサポートはいないが、ゆば丼がある。
そんな些細なことにテンションを上げていく。
3:04 A3本栖湖(66km) IN。
周りのランナーの顔ぶれもお馴染みになってきた!
楽しみにしていたゆば丼を食べる。いまだ胃腸は快調だ!
足が固まらないうちに出発を試みたが、ちょうど雨足が強くなり躊躇した。
天気予報で雨雲をチェックしてみると、30分後に雨雲が切れるのを確認した。
わざわざ土砂降りのなか出発してもいいことにはならないだろうと判断し、30分の仮眠を取ることにした。
この時、珍しく頭は冷静だった。(^^;;
予報通り30分で雨は上がり、脚の疲れも少し回復した。
気を取り直し、A4精進湖を目指す!
気がつけば辺りは段々と明るくなっている。。。
空は厚めな雲に覆われて、まだ富士山は拝めない。。。
1回目のRun Through The Nuight終了だ。
朝を迎えて楽しくなってきた!
今日は晴れてくれるかなぁ。。。
青木ヶ原樹海を越えたら、、、
7:12 A4 精進湖(78km)に到着!!
ドロップバッグを受け取り、まずは濡れたウェアを着替えたい!
サポートのCちゃんが、手際よく私をエマージェンシーシートでくるんで椅子に座らせてくれる。
カップ麺とコーヒーをいただきながら次のエイドまでのシュミレーションをする。
「制限時間には間に合うのだろうか?」
予定より少しずつ遅れていたので時間が気になるのだ。。。
A4 精進湖を出るとしばらく上りのロードが続くので、
泥々のアカシャとはここでお別れにしよう!
気分一新、後半はローンピーク4.0で行くぞ!!
A4 精進湖を出て、再び樹海を通り抜けると、、、
岡山から大会ボランティアに参加のJさんにパワーをもらう(^^)
長時間ボランティアご苦労様です!!
よし、頑張ろう!!
雨も上がり、
2日目の日中の気温は上がりそうだ。
長〜い上りのロードパートに突入も、走り続ける!
ゆっくりでも歩かないと決めたら、調子が上がってきた!
足和田山(1,355m)までも軽快に登りきり、、
足の痛みを気にしながらも、下りは細かくステップを刻んだ!
ライブトレイルを見ていた友達からは、ペースが上がったね!
と驚かれるほど軽快に走れた。
トレイルのぬかるみはあるものの、2日目のUTMFはとても楽しく感じた。(^^)
11:15 A5 勝山(95km) IN。
サポートも私の到着が意外に早くて慌てたようだった(^^;;
よく考えれば、これまで補給したジェルは1個のみ。
エイド以外の補給はすべてスペシャルナッツ!
くるみ、アーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツにベビースターとカレー風味の柿の種をブレンド。
今回胃の調子が良いのは、固形物の補給が良かったのかもしれないですね。。。
ウェアは引き続き、
Tシャツ、アームカバー、ウィンドシェル、ショーツ。
日中はこれでいける!!
ホットサンド、どん兵衛、スープ、、、今回も手厚いサポートをありがとう!!(^^)/
A5 勝山 を出ると、またもや長〜いロードが続く。。。
しかし、ロードばっかりやなぁ。。。
しかも雨が降り出したぞ。。。
「あれ?天気は回復していくはずなのに。。。」
すかさずレインウェアを着用する。
ここから悪夢の天気予報が外れていく。。。
雨は降り続き、止む気配はない。。
街中を走り続け、 さらに雨足は強くなる。。。
富士山はいまだ見えず。。。4年前のSTYと同じだなぁ。。
「自然と向き合うには、すべてを受け入れること!!」
とアドベンチャーレーサーの田中正人さんに習ったばかりだったのに愚痴が漏れる。。。
冷静に寛容な心を持て!と言い聞かせるが、
雨は止まない。。。
日中なのに気温が下がる。。。
しまいには
雨がミゾレに変わり、、瞬く間に雪に変わった。。。
立哨スタッフの情報によると、
今晩アタックする予定の杓子山には5cmの積雪ができたらしい。。。
さすがに不安になってくる。
夜のために未使用のインサレーション1枚、未使用の手袋1組、未使用のニットキャップはキープしているが、、、
私が杓子に到着する頃にはどうなってるのだろうか。。。??
「えっ!?何このシチュエーション?」
トレイルは荒れていく。。。
ひざ下まで耕されたトレイルは、木段が崩壊し、悲惨な状態になっていく。
OH〜
そんな不安を抱えたまま A6忍野(114km)に到着した。
ここのパートは、さほど足の疲れは感じなかったが、、、
ただただ不安感でいっぱいだった。
..........嫌な予感は的中した。
「中止」
「..........ですよね。。。!」
悔しいというか、
ホッとしたというか、
脱力した。。。
苦しい時も同じペースで頑張ってきたランナー仲間と握手をすると、
自然と涙が出てきた。。。
「仕方ない!」
そう言い聞かせるしかなかった。。。
止まると体温が急激に下がり、震えが止まらない。
山中湖きららで会う予定のサポートにすぐ連絡し、事の次第を告げるとすぐに迎えにきてくれた!
本当に命の恩人だと思った。
ありがとう!!
自然を相手にするスポーツの怖さを思い知らされた。
装備の不十分な人も今回の経験で思い改める事でしょう!
ボランティアの皆さんも大変だったに違いない!
ここまで走らせていただき、ありがとうございました!!
結果は114kmのUTMFになってしまったが、
また100マイルの挑戦は続けていこうと思います!
皮肉にも翌日は綺麗な富士山が現れた(^^)
サポートしてくれたCちゃん、Yくん、 Tくんありがとう。
そして4日間共にした、
チーム岡山のメンバーのおかげで楽しい旅ができました!
みなさんありがとう!!
また、ここに帰ってきたいと思います!
一応、A6までの完走扱いになるらしいが100マイルを走りに来たからね。
なかなか100マイラーになれないことにこの競技のドラマを感じます。
「あのままの調子だったら完走できたんじゃない?」
って言われるが、、
それもわからないよね!
最後まで何があるかわからないのが、アウトドアスポーツだから。。。
次は富士山をバックに完璧に走りたい!
See you,next time!
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