激走!!信越五岳2023(前編)
激走!!信越五岳2023(前編)
来るべき時がきた!
実に4年ぶりの100マイルレース!!
私にとって4度目の100マイルの挑戦は、
距離:163km 累積標高:7,100m 制限時間:33時間
トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュースした、信越五岳を結ぶ全長160kmにも及ぶ山岳エリアと信越高原の各地域を繋いだ壮大なコース設定。
家族や友人が選手にサポートを提供できるアシスタントポイントの設置、夜間走行となる選手の安全に配慮したぺーサ1名の同行を許可する区間の設定など、選手はじめ、沢山の人々がトレイルランニングの魅力を味わえるレーススタイル。
かつて、
UTMB2017,2018を2年連続のDNF、UTMF2019は降雪のため途中中止、、、4年間のコロナ自粛を経てやっとたどり着いた40代最後の100マイルレース。
前日から余裕を持って現地に入り、
同じレースに出場のY君とジョギングで緊張感をほぐす!
トレランをはじめて10年、お互いに100マイルを目指して頑張ってきた!
ついに初めて同じ大会に出ることが出来て感無量である。
そんな10年前の昔話をしながら、斑尾高原を一緒にジョギングした記憶は、ずっと忘れないだろうなぁ。。。
レース当日。
スタートは夕方の18時30分。
午前中に受付&装備チェックを済ませ、夕方まではなるべくゆっくり体を休めておく予定。
会場は出店ブースで埋め尽くされ、まるでどこかのフェスに来たかのような盛り上がりだった!
ブースを見てると、ついついジェルやサプリを買い増してしまうのはなぜだろう。。
会場で食事を済ませ、
富山からのペーサーT氏、サポートのSっちゃんを待つ。
そう、
信越五岳はペーサー制度というのがあるんです。
100mileは第3関門「黒姫(101km地点)」からフィニッシュまで、ペーサー(伴走者)1名をつけて走ることができます。
ペーサーは選手の為に並走することだけとし、選手は各自の補給食、必携装備およびその他の装備を自身で携行しなければなりません。
信越五岳を走るなら是非やってみたいことのひとつであった。
親友ペーサーT氏と久しぶりの再会を喜んでいる時間はあまりなく、、
タイムスケジュールの確認と完走に向けたミーティングを開始。
これが私の予定表。
↓ ↓ ↓
予定通り行けば、1時間前にゴールできるという設定になっているのだが、、
そんなにあっさり行くことはないだろうと、気持ちを引き締めておく!!
ペーサーの待つ黒姫(101km地点)までは、必ず間に合わせるのがボクの最低限のミッションだ!!
一度ホテルに戻り
2時間ほどの仮眠をとり、ゆっくりとレースモードに入っていく!
準備はもう小慣れたもんだが、
スタート時間が迫ってくるにつれ、緊張の波がゆっくりと押し寄せてくる。。。
そろそろ行こか!
ゲート前に続々と集まってくるランナー達。
その顔は皆、自信に満ち溢れているように見える!
鍛え上げられたふくらはぎからもそれが伺える。。
俺たちのふくらはぎも大丈夫だよね。。。Y君?!
ちゃんと今までの練習を物語ってくれてんのかな ^^;
石川弘樹さんのカウントダウンが始まり、いよいよ号砲の時が来た。
この瞬間がたまらない!行けるかどうかではなく、行くんですっ!!
フゥ〜〜!!フォ〜〜!!花火が凄いっ!!
こんな鳥肌が立つスタートはUTMB以来かも。。。
なんとも言えない高揚感に包まれながら、
600名ものランナー達の長い長い旅がはじまった!
高揚感のせいなのか、ペースが速かったのか、心拍が少々乱れ気味。。。
やや後方からスタートしたにも関わらず、
信越五岳100マイル挑戦者のペースは速い!さすが健脚揃いだな。。。
30分もすれば次第に心拍が安定し、
Y君と話しながらいつものナイトランのような雰囲気で走れるようになった。
ボクが前でY君が後ろを走る隊列はいつも通りだ!
バンフ(19km)、やっと足がトレイルに馴染んで来た感じ。
久々のレースに戸惑いはありながらも、楽しく走れている。
「走れるところは着実に走る!」がこのレースの攻略法である。
エイド毎に予定タイムを5分ずつ縮めて来たが、
ドロップバッグポイントではついつい長居してしまって貯金を使ってしまった。。
アパリゾートエイド(52km地点)
伯耆大山4登練習のときに偶然出会ったYRO(東京)さんと再会し、元気をもらう!
「会えたね〜YROさん!!」
「お互い頑張りましょう!!」
まだまだ52km地点、
この時点で元気じゃないといけないが、、、明らかに食べ物がすすまなくなっているのが気になるところ。。
ペーサーの待つ黒姫まではあと50km。
時間はまだあるし、まだまだ上げれる脚もある!
そして必ず朝が来て太陽がパワーをくれるはず。。。
感動的な朝がきた。
生きてて良かったと実感する瞬間だ!
後ろからの心地よい足音はずっと続いてる。。
Y君も大丈夫そう^^
名物ゲレンデに差しかかったころには、
だんだんと太陽が高度を増し、ジリジリとボクらを照りつけてくる!
9月半ばと思えないほどの猛暑。
ひとつ終わり、ふたつ終わり、みっつ終わり、、、
ゲレンデを数えるのも疲れた頃、
さらにモンスター級のゲレンデ上りが姿をあらわす!
この上り「ほぼ直角やんっ!」
全然前に進まない。。。
この修行のような上りが終わると、ご褒美の「復活の泉」がいただける!
この湧き水は冷たくて本当に美味しい。まさに生き返る感じがした!!
今度は下り基調。
そろそろ膝が痛み出して来た!
何度も言うが、下りを走れなくなったらこのレースは終わりだ!!
痛みを騙し騙し走っているが、いつまでもつのか正直不安である。
関門時間もだんだん気になって精神的にも追い込まれてくる。。
痛みをこらえ、次のエイドまで何とか足を止めずに動き続ける。。
「止まったら間に合わない!」
顔を歪ませながら走り切れた。
池の平スポーツ広場エイド(88km)では、Sっちゃんのお出迎え!
仲間の笑顔に救われる!
「いける?いける?」
と幾度となく尋ねていたようだ^^
しかし暑いっ!!
DNFのランナーもちょこちょこ見るようになってきた、、、
5分で補給を済ませ、早めにエイドを出るクセをつける!
あと13km。
合言葉は「必ず黒姫まで!!」
絶対にペーサーを出動させるぞ!!
つづく...
*お読みいただきありがとうございました*
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