岡山的!!アーバン・アウトドアライフ

岡山市中心部で暮らすオジさんトレイルランナーのブログ

URBAN OUTDOOR LIFE

in OKAYAMA

UTMB 2018 てびの壁、、、再び。

UTMB 2018 てびの壁、、、再び。

<前回のストーリー> からの続き。。。

 

モン ファーヴ を越え、クールマイユール までの下りのオアシス。

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マップ上ではウォーターエイドのはずだが、食事ができる嬉しいエイドです!

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ここでパスタとコーラをいただき激下りの準備をする。

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クールマイユール で休憩しなくてもいいぐらい、落ち着いた。

あと4km下れば クールマイユール だ!

砂埃を巻き上げあげながら、リズムよく下る。

ブレーキをかければヒザに負担がかかるので、ここは一気に下った方が良い。

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クールマイユールの街まで一気にかけ下りて来た!

 

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クールマイユール の路地。

沿道の声援があたたかい。グラシアス!!(^^)
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ドロップバッグを受け取り後半の準備だ!


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これが UTMB 最大のエイド ”クールマイユール” !!

満席で座るところがない。。。

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今回 クールマイユールてびサポートはいない。

サポートバスチケットが売り切れてしまったからだ。。

少し寂しいが着替えたらすぐに出ようと思う。。

 

クールマイユール の気温はあたたかく、少し暑いぐらいだ!

昨年の経験を活かして半袖Tシャツ&アームカバーにチェンジ。

体温コントロールを重視したスタイルだ!

 

後半戦一発目の上り。。

ベルトーネ小屋 までの上りは結構キツイ!!

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昨年の経験上、気温の変化が一番厳しいパートだ!

昨年ここで潰れた記憶が蘇る。。。

 

一つひとつの山のスケールがデカすぎて、いちいち上りの心が折れそうになる。

 

胃がだんだんと気持ち悪くなって来たのは気のせいだろうか。。。

歩くスピードは今にも止まりそうだが、

粘りの歩きは続く!

 

ようやく空が近くなってきて、14:03 ベルトーネ小屋 になんとか到着。

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今年は潰れず一気に登ることはできたが、

とうとう内臓が悲鳴をあげた。

 

ライブカメラには手を挙げて見せたが、疲労困ぱいだった。。

何も食べれず、水さえも飲み込めない。。

胃には何も入ってないのに嘔吐を繰り返し、胃酸でノドが焼ける始末。。。

温かいものを飲んだりするが身体に馴染んでいかない。。

復活を祈り、いろんな対策をとってみるが時間だけが過ぎていく。

止まっていれば、風は冷たく体温がどんどん奪われていく。

 

行かなくちゃ。。

 

クールマイユール で1時間20分あった貯金はみるみるうちに消費され、 アルヌーバ の関門に間に合うかどうか。。。

 

もう行くしかない!

 

ベルトーネ小屋 から ボナッティ小屋 まで 7km、地図上では気持ちの良さそうな縦走路に見えるが、結構アップダウンが続き、なかなかたどり着かない。。

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忘れてはいけないが、ここは2000m以上の高所だということ。

少し走っただけでも息が上がり、呼吸が乱れると一気に高山病にもなりかねない!

 

とにかく早く ボナッティ小屋 に着きたい一心で走れるだけ走った!

同じペースで進んでいる人からは

「時間的に厳しいなぁ。。」と声がもれる。。

 

頭の中で、良いイメージと悪いイメージが交錯する。

何度も何度も「もうダメかなぁ。。。」と諦めかけたが、

良いイメージに留まるよう耐えた!

時間に追われているのがとにかく辛い!

半分泣き顔になっていたに違いなく、全然楽しむ余裕などない。

 

「くそーーー、何のためにここまで来たんだよぉーーー!!」

ただただ足を動かすしかなかった。。

遠くにボナッティ小屋 が見えた時には嬉しくて仕方なかった!

ボナッティ小屋 に到着したのは 16:03 。

関門のある アルヌーバ まで行けるイメージが明確になった!!

 

しかし、油断はできないので、補給はコーラひとくちのみですぐに飛び出した!

地図上では アルヌーバ までは下りのはずなのに、

実際は細かく上ったり下ったりで一筋縄には行かないのだ。。。

 

UTMBの勝負の決め手は クールマイユール から アルヌーバ までのこの区間だと思っている。

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とにかく、アルヌーバ の関門まではとにかく時間を意識して頑張らなければいけない!

 

やっと下りのつづら折りパートに突入。

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エイドが近くなってきた証拠だ!!

ボナッティのエイドをスルーしてアルヌーバに到着したのは、17:27 / 18:15 (制限時間)。

何とか50分ほど残せたが、まだまだ安心は出来ない!

なぜなら、エネルギーを十分補給できていないので、いつ潰れるかわからないからだ。

 

アルヌーバ を出るとUTMB最強モンスター” フェレ ” がやってくる!

次々と難題が押し寄せてくる。。。

ロングパンツ、インサレーション、ゴアテックスで防寒準備を整え、

覚悟を決めたら出発だ!!

 

今の自分の状態で闘えるかどうか分からないが、みんな苦しいなか闘っているんだと思い、負けずに私も勝負を挑む!

 

フェレ峠は、天にも続くような上りのスケール感で溜め息しかでない。

前を見れば果てしなく先まで人の列が連なっている。。

 

「えーーーー、あんなところまで登って行かなきゃいけないのか、、、」

 

脚はもう何処が痛いのか分からないほど重い。

寒い。

痛い。

眠い。

.......................

気を失いそうになりながらも、

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ピークのテントが見えた時には笑顔になる!

ここから スイス に入る。

 

モンスター級の上りが終われば、ラ フーリー までの下りもまたモンスター級に辛いのだ!
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もう

自分の意志ではなく、無意識に勝手に走らされている感じだ!

ミゾレ混じりの風雨は強く、

しっかりした足取りで下って行かないと飛ばされそうになる。

 

 

飽き飽きするほど長い下りにヒザが悲鳴をあげている。

しかし、止まることは出来ない。。

徐々に高度が下がってくれば霧は薄くなり走りやすくなるが、

だんだん日が暮れてきて2回目の夜が訪れる。

夜のガスったトレイルは走りにくい!

神経を研ぎ澄ますが、つまづきや足のひねりがしばしば。

注意が散漫になっているのだろう。。。

朦朧としながらラ フーリー に到着したのは、21:18 / 22:30 (制限時間)。

ここにきて1時間15分の貯金が出来た。

 

昨年失敗した ラ フーリー は今ここだ!

 

ここを超えれば何とかなる気がした。。

ここから少し関門時間に余裕ができる設定になる。

 

行けるかもしれない!

 

エイドに入れば、何か補給しなければと思うのだが、、、

「いつから食べてないんだろう??」

相変わらず食べれないことが怖い。。。

と同時に、

強い睡魔が完全に私の脳内を支配した。

 

「よし、15分だけ寝ようか。」

寝れば胃腸も復調してくれるかもしれない!

人目をはばからずパックを枕にして地面に横になった。

アラームをセットして15分だけ仮眠をとる。

15分なんてあっという間だ!

残念ながら寝たという意識はない。。

胃腸の回復も期待したがそれも無理だった。

クラッカーを口に入れようとしたが吐き出しそうになったので、

無理をせずオレンジの汁だけを吸った。

 

近しいペースで進んで来た日本人と一緒に ラ フーリー を出た。

 

いよいよここからは、昨年の自分を越え、未体験ゾーンに入る!

気合を入れて臨んだ!!

 

しばらく話をしながらゆっくり走っていく。

二人の合言葉は

「絶対完走したいね!」だった。。

 

眠気まなこで出たせいかアタマも働いていない、、、

少しずつ会話も噛み合わず、

何だか真っ直ぐ走れていない感覚があった。

 

とにかく次なるエイドは シャンペ だ!

しばらくは下り基調で軽快に行けるはず。

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時間もあるし、確実に進んで行こうと思ったのだが、

ふらふらする感覚が治らない。

 

眠気が覚めたら治るだろうと思っていた矢先、、、

 

「4 2 9 7 1 5 2 4 3 8 0 7 6 3 1 8 5 9 4 3 7 1 4 5 9  8 5 1 6 ¥ % * 1 $ % 5 ☆ 2 * # 8 ¥ * 5 9 ¥ $ ¥ .................」

 

足元に白い大きな数字の羅列が流れてきた!

「何だ、これは?」

おまけに、

「奇数だけを踏んでくれ!」

と指示され、踏んで行くとどうも足首を捻ってしまう。

 

よく見ると、トレイルに転がる岩や石のかたまりを踏んでいたのだ。

 

 「どういうことだ、、、??」

 

しばらくすれば、数字は出て来なくなったが、気持ち悪さはずっと感じていた。

 

シャンペ までの下り基調は終わり、上りに入ってきた。

すると、

深夜の山の中にもかかわらず、

たくさんの子供たちがトレイル脇で応援してくれている。

 

昼間見た「アレー、アレー!!」の声援ではなく、ただ手を振るだけ。

 

声が出てなく、苦しそうに手を振るだけで、なんだか不気味だ!

30mぐらいの間隔で不思議な声のない応援は続く。。

 

一緒に走っていた日本人はいつの間にかいなくなっている。

怖くなって止まってしまった。

周りを見渡しどうすればいいか分からなくなった。。。

 

ロスト!?

 

それでも通過するランナーがいるということは、ロストではないのか?

半信半疑、恐る恐るゆっくりなペースで上り続けてみる。。。

すると、

応援と思っていた子供たちは森の妖怪に口を塞がれていた。。。

グリム童話のような世界だ! 

汗はかいているのに鳥肌が立つ。。。

 

そして、一瞬子供の声がもれた。

 

「行かない方がいい!!」

 

この言葉が完全に私の足を止めた。

UTMBの夜間のサインが怪しいロウソクに見えて進むことができなくなってしまった。

 

私を抜いて行く人みんなに

「Where are you going?」

と聞いてみたが変な顔してまともに答えてくれない。。。

今思うとすれ違った人は

「あの人どうかしたのだろうか?」

と思ったに違いない。

 

自分が何をやってるのか完全に分からなくなって、うろうろした。

どれだけ時間が経過したのかもわからない。。

 

スマホに登録しておいた UTMBのセキュリティナンバーに電話をした。

「I might lose rute between La Fouly and Champex-Lac.Is the Aid of Champex-Lac top of mountain?」

シャンペ は山の頂上にあるのですか?と。

すると、

答えは「No」だった。

やはり完全にロストしたと思い、怖くなってすぐに逆走して下山した!

そこで女性日本人ランナーを見つけ聞いてみたところ、

「怪しい山道だけど、この道で間違いないよ!」

と言われ正気に戻った。

慌ててまた山道を上り返して山頂までダッシュしたが、時すでに遅く、、、

シャンペ の関門を発見した時にはすでに2分38秒オーバーしてしまった。。

 

何てこった。。。

 

せっかく貯金を作れていたのに、コースロストというか、幻覚ロストしてしまった。。

 

シャンペでロストの件を一生懸命訴えたが、あっさりゼッケンを切られてしまった。

呆然と立ち尽くした。。。

 

おわった。。。

あっけない結末だった。。

 

こんな嘘のような幻覚の話をブログに書くのはどうかと悩みましたが、事実を忘れないように書いておくことにしました。

本格的な幻覚を見たのは初めてだったので動揺してしまいました。

 

アタマがおかしくなっていました。

 

またまた変なカタチで UTMB 2018 を終えることになってしまったのは本当に悔しい。

しかし、

これも経験のひとつとして受け入れるしかないと今は思っています。

体力、筋力、精神力、人間力、消化力、再生力、鈍感力。。。

100マイラーになるには、さまざまなが必要です。

 

幻覚の怖さ。。。

 

今回もたくさんの学びがあり、少しは成長できたのではないかと思います。

 

40代半ばになって、まだまだ成長させてくれることに感謝しながら、

挑戦はこれからも続けて行きたいと思います。

 

応援してくださった皆様に感謝です!!

ありがとうございました!!

 

 

 

 

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