奥三河パワートレイル
第1回奥三河パワートレイル
完走率30%という伝説のレースになりました。
距離63km、累積標高4,000m、制限時間12時間。
茶臼山から湯谷温泉までの下りが特徴的なコース。
前半を抑えて走らないと後半の厳しい登りに足が残ってない状態になる。。
しかし、
前半抑え気味といっても関門時間が厳しいのです。
その上、前日のブリーフィングで距離が2km追加になり、
コースプロデューサーの石川さんも
「とても厳しいコースです。心して挑んでください」と。。。不安がよぎる。。。
また、今回も関門に追われるレースか。。。
午前7時スタート。
茶臼山の山頂を経由して、下り基調ではじまる。
ペースを抑えたいけど、勝手にスピードが出てしまうくらいの傾斜。
内臓が上下に揺れる感じで気持ち悪い。。
スタートして30kmまでは下りの印象しかない。
35km地点の小松エイドに着くころにはヒザがガクガクしていた。
やばいな!!足を使い過ぎた。。。
あと30km以上もあるのに足は回復するのかな。。
後半は登り中心の厳しいコースだ。
もうこの時点で足は攣りそうになっている。
歩き方を変えたり、ストレッチをしたりして足の負担を減らしてみるが、大した効果はなし。
次の関門時間に間に合うか心配になりつつ、ゆっくり歩きながら足の回復を待つ。。
千枚田の関門に辿り着いたのは制限時間30分前。
まだ行ける!!
と言い聞かせるが、周りでは
「次の関門は無理だろう!」の声がする。
続々とリタイアする人達の計測チップを外す光景が目に入ってくる。
足は攣りそうだし、気持ちが折れそうになるが、
まだ行ける!!
と言い聞かせ、さらに厳しい山岳パートにトライする!!
次の棚山エイドに17:00までに行かなければ。。
高低図を見るかぎり、この登りをやりきる足は残ってない。
半分泣きそうになりながら、自分との戦いは続く。
なんとか15分前に棚山関門を通過することが出来た!!
しかし、もう力が残っていない。
ゴールまであと10kmなのに。。。まだ10km!?と遠く感じてしまう。。。
最後の力を振り絞るように急坂を下り、最後のピーク鳳来寺山に挑む。。
あたりはすっかり暗くなった。
ゴールはどこだ!??
時間が迫る!!あと3km!!わからない!!
この先3kmが平地のロードであっても今の私の走力では間に合わない時間になってしまった。
だけど、、、
最後まで走る!!
赤い吊り橋を越えたらゴールはすぐそこだ!!
時計は制限時間の19:00を回ってしまったがゴールテープはまだあった。
走り終えたランナーが「ナイスラン!!」と声をかけてくれる。
嬉しいが、複雑な思いだ。。
結局、3分50秒オーバーで屈辱のDNF*1。。。
やっと帰って来れたけど。。。
初のDNF。。。
苦しかった。悔しかった。
最後まで走れたのに、間に合わなかった。。。
4分何とかならなかったのか!?
あの時のエイド、あの時のトイレ、あの時歩かず走っていれば、、、
4分短縮できることをいろいろ考えた。
「何事にも4分を大事にして生きていこう!!」
これからの人生の良い教訓になった!!
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*1:Did Not Finishの略。リタイアを表す。