第26回ハセツネCUP 〜原点はここにあり〜
2年ぶり2度目のハセツネCUP。
いろんなトレランつながりの友達と会えました!
2年でこんなにも友達が増えたことに感謝です。ありがとう!!(^^)
ハセツネCUPの参加資格は、以下の3つのみ。
1)大会当日において満16歳以上であること(18歳以下の参加者は保護者の承諾印が必要)
2)レースの全コースを迷うことなく、制限時間内に完走する自信があること
3)山岳遭難対策制度(山岳保険・日本山岳協会共済・jRO等)に加入していること
71.5km / 制限時間24時間。
望めばほとんどの人が参加できる大会だ。
そのためか、毎年エントリー開始5分で定員になるほどの人気の大会だ!
もうひとつの特徴は、
エイドと言われる食料や水分を補給してもらえるポイントがないこと。
唯一、42km地点の月夜見エイドで選手1人につき1.5リットルの水分のみ補給してもらえることになっている。
そう、
自分に必要なものは自分で持っていかなくてはならないのだ。
” 自分のことは自分で ”というのがこのレースの特徴である。
しかし、
こんな暑いレースになるとは。。。
台風一過の奥多摩山域は、朝から31℃を超えていた。。
通常なら水は規定の2リットルで充分だが、
この暑さではそうはいかないだろう。。。
立っているだけでも自然と汗が流れてくる。
10月でこの暑さは異常だ!
長いレースになることを覚悟して、
スタート直前に1.5リットルの水分を増量した。
当たり前だが、たくさん持てば持つほどザックが重くなり、体力を消耗する。
状況に応じて装備や作戦を変えなければいけないのがこのレースの面白いところ。
レース中は誰からも補助を受けてはならないからね。
受けていいのは、応援と水分1.5リットルのみ!!
山中にもかかわらず、たくさんの応援に元気をもらえる。
さぁ、午後13:00
一斉にスタートを切ります!
アスリート達は一気に飛び出して行くが、私はゆっくりゾロゾロといきます!(^^)
出だしはまずまず足は動いてくれましたが、
とにかく暑すぎて、足を攣らないように水分とナトリウムの補給だけはとくに気を使っていきました。
前半の思い出は、「ただただ暑い!!」それだけです!
台風による倒木でお約束の渋滞がさらに今回は大渋滞となっていた。
補給に関しては、
エネモチ、トレイルバター、パワージェル、グミをローテーションで1時間ごとにコンスタントに補給していく。
UTMB以降、ケガのため練習が足りてないことは否めないが、
補給に関しては何かしら成功の手がかりを掴もうと思っていた。
2回目のエネモチを食べるころ第一関門の浅間峠に到着。
ここまでは悪くない展開だ!
陽は落ちて、、、
ここから本当のハセツネ劇場がはじまるのです。
ハセツネ=ナイトラン
(私の主催する羅針盤ランスルー ザ ナイト は、ハセツネを完走することを目的に始めたイベントなのです)
陽が落ちてからのハセツネはまさに自分と向き合う時間。
何のために走るのか。。。
疲れと共にいろんな邪魔(邪心)も入ってくる。
71.5kmを24時間で行けばいい!!
速く駆け抜けてもいいし、時間をかけてゆっくり回って来てもいい。
71.5km / 24時間をどう使うかは自分次第。
全ての状況を受け入れ、
自分に邪魔されることなく、自分のイメージ通り楽しめた人が勝利となる。
第二関門となる月夜見に到着したのは、
23時をまわった頃だった。
3年前の記憶なんて曖昧なものです。
大岳山の三点支持、、、
気が遠くなるほどの三頭山つづら登り、、、
あんなにキツかったかなぁと半泣き状態。。。
そしていつもの胃腸トラブルは相変わらずやって来ます。。。
ジェルはいうまでもなく、エネモチも、トレイルバターも、お菓子も、第一関門の浅間峠以降ろくに口にしていない。
konaameと果汁で飲みやすいジェルを自作したが、こちらも途中で受け付けなくなった。
唯一魚肉ソーセージだけは噛んで水で流し込めた。
前回の完走タイムは15時間42分。
あわよくば上回りたいと思っていたが、
完走できるかどうかも危うい状態でそれは無理だろう。。
月夜見に到着するや否や、補給もせず、倒れこんでしまう始末。
1時間ほど落ちてしまった。。。
寒さで目を覚ましてから友達のリタイアを知った。
弱い自分が見え隠れするが、
振り切るようにお粥を流し込み、
水1リットル、ポカリ0.5リットルを補給してもらい出発!!
残り約30km
さあ、行こう!
とにかく足を出さなければ何も変わらない。
月夜見を出てからの下りで胃が揺れ、気持ち悪さが増していく。
おまけに眠気がおさまらない。
UTMB(あの時)の記憶がよみがえる。
コンディションは、間違いなくBADに向かっているのが分かった。
フラフラ歩きながら、いつ止まってしまうのか。。
コース脇にはバタバタ倒れたランナーがいる。
「私も5分だけ、、、」
という誘いとの闘いだったが、断り続けた。。
もうすぐ夜が終わると言い聞かせ、
なんとか日の出前の日の出山まで来た。
もうタイムなんてどうでも良い!
ご来光が見れたら幸せだなぁと思いながら待ってみた、、、
残念ながら、この日の天気は、曇り。
厚い雲の隙間からお日様が見える気配はないので、
気を取り直してゴールを目指すことにした。
日の出山からは下り基調の楽しいダウンヒルだ。
カロリーメイトをひとかけ食べれたので、行けるとこまで走りたい!
ここを走らずして楽しかったとは言えないはず!!と開き直り、
いつものナイトトレイルのように声を上げ、体を預けてステップを踏むように下る。
やっぱり気持ちいい!!
なぜか、
「HANABI」が頭をぐるぐる回る。
「もう一回、もう一回 ..... 」
実はそんなに歌詞を知らないのでこればかり、、、(^^;;
前に追いついたらゆっくりジョグで追い越して、
「もう一回、もう一回〜 ♪ ..... 」
何回でもダウンヒルを楽しんだ(^^)
調子に乗り過ぎたか、エネルギーが切れたか、、
カラダの動きが止まり、胃痛が再発。
エネルギー切れを恐れて食べやすいグミを噛んで水で流し込むが、
なんか違う。。
思ったように作用しない。。
気持ち悪さだけが残り、コース脇で嘔吐してしまった。
その後は全く走ることができなくなった。
下りの振動に胃が耐えられなくなったのだ。。
先ほど追い抜いたランナーに次々と抜かれていく。
またもや胃腸のトラブルか。。。
回復しかけてまた戻ってくる胃痛。
もう恐怖感しかない。
ロングレースになると胃痛からの嘔吐は私のレースには付き物なのか。。。
残り1.8km。
「最後までハセツネを楽しんでくださ〜い」
という声援に「ハッ!!」とさせられた。
「そうだ!楽しまなければ、、、」
しばらく胃腸トラブルに怯えているだけだった。。
「ハセツネが終わってしまう、、、」
走るのが怖かったが、
次へ繋げるために走った。
友達がゴールで手を振っている。
そして、
長いハセツネが終わった。
なんとか完走できた!!
考えてみれば、今年初の完走となりました。
やっぱり嬉しいね!!(^^)
今までもいろんな人が教えてくれた「補給食」論。
何がいいのか、どうするべきか。。。
いろいろ試してみたのだが、、、
結局のところ、、、わからない。。
どうもしなくてもいいのかもしれないとも思ってる。。。
色々考えすぎかも。。。
単純に五感を解放して、
た・の・し・め ー ー ー ー !!
ということ。
今年は最後、
FTR100で締めくくるよ! (^^)/
*お読みいただきありがとうございます*
よろしければ、ポチッと下のバナーのクリックをお願いいたします!
↓ ↓*トレランブログランキングに参加しております。*
これからもよろしくお願いします(^^)
にほんブログ村