岡山的!!アーバン・アウトドアライフ

岡山市中心部で暮らすオジさんギア好きトレイルランナーのブログ ~since2016~

URBAN OUTDOOR LIFE

in OKAYAMA

第3回 トレニックワールド 100mile in 彩の国

第3回 トレニックワールド 100mile in 彩の国

第一関門、106km22時間の壁。

突破できなかった。。。

 

前日の天気予報は、「曇りのち雨」。

てっきり雨のレースを予想していた。

 

スタート前に雨は降ったものの、なんとレース中は一度も降らなかった。

涼しくなるはずの気温も、体感では30℃近くまで上がっているように思えた。

 

 「天気予報のバカヤロー!!」

 

なんて言ってる人はレースを制することはできないだろう。。。(^^;;

トレイルランは自然に感謝して受け入れること。

頭をやわらかくしておく必要がある!

抵抗したところで到底かなう相手ではないからだ!

 

100マイルコースはニューサンピア埼玉おごせを起点として、

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Northステージ1周とSouthステージ2周の計3周を行かなければならない。

 

午前7:00

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知り合いランナーと健闘を誓い、100マイルのスタートです。

まずは軽く里山に入ったり、ロードを走ったり、、、

慣らし走行が続きます。

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朝の清々しい気分です!!

 

1)くぬぎむら エイド

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天気もよく気持ちの良い時間帯から徐々に気温が上がっていく。

エイド手前には早くも頭からかけ水をしている人もちらほらと。。。

 

 

2)慈光寺 エイド

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エイド前の急な石段が印象的。

まだまだみんな元気そうな顔で登っていく。

さすがに彩の国100マイルにエントリーした人は皆ツワモノばかりだ!

 

3)堂平キャンプ場 エイド

Northステージ最大の登りの笠山アタック!

暑いし、急峻な一気登りでしばらく言葉を失うが、、、

「この状況は一生続く訳じゃない!」

「必ず登りは終わるから!」

と心の中で言い聞かせる(^^;;

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開けたキャンプ場の景色は気持ちいい!!

 

今回のテーマは胃腸トラブルの回避。

持参したお粥で胃腸をいたわり考えながら補給する。

前半は、極力ジェルを控えた。。

 

4)飯盛峠 エイド

サンドイッチをいただく。

高低表では残り11.9kmの下り基調だが一筋縄では行かないのがトレランというもの。

表記されていない細かなアップダウンがあるのは付き物だ!

どんなに下り基調の表記でも、

「あとは下るだけ!」

と思わないようにしている。。。(ちょっとした登りもまだあるから、、、)

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気が滅入ってしまわないように心の準備です(^^;;

とにかく暑い!!

 

5)ニューサンピア埼玉おごせ エイド

1周目、何とか帰って来ました!

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距離51km、累積標高2,940mを9時間20分48秒でクリア!!

予定より20分遅れたが、まずまずとしよう。この天候なら仕方ない!

2周目に行く準備を進める中、続々とリタイアを宣告する人を目の当たりにする。

 

これが彩の国か。。。

 

この天国のような悪魔のエイドをさっさと出てしまおうと決意。

自ら止める選択肢は岡山に置いてきているのだ!

 

ここからは、なんとペーサーを付けることが出来る。

ペーサーとは、選手と共に走り、ゴールまでサポートしてくれる仲間ランナーのことだ。

羨ましい。。。私は一人。。。

あと2周も一人だ!!ま、贅沢は言いません。。。

一人二役で気合いを入れてスタートだ!(^^)

 

6)桂木観音 エイド

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だんだん暑さが和らぎ夜間パートに入っていく。

ヘッドライトの準備とウィンドシェルをアクティブな状態にしておく。

数名のランナーやボランティアの人から

「ブログの人ですよね!?」

「見てますよー!」

と嬉しい声掛けをいただく。(ポチっといいね!ボタンを押してもらえるとさらに励みになります。。。^^)

ありがとうございます!!

 

7)高山不動尊 エイド

関八州見晴台までの長い登り。

日は暮れてしまい、コースロストしないように慎重に分岐の確認をする。

2周目に入り、周りのランナーさんも見かけることが少なくなってきた。

相当リタイアしたのだろう。。。

寂しい。。

見晴台からの夜景は綺麗でしたが、自分と向き合う時間が長すぎて疲れた。。。

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8)竹寺 エイド

エイドに入ると計測チェックをするルーティンにもだんだんと慣れてきた!

エイドは人と会話ができるお楽しみタイムだが、胃腸の具合が悪くなってきてそれどころではなくなっていた。。。

気がつけば前のエイドから水分以外何も補給していない。

危機感を感じて慌ててお粥を流し込む。

しかし、手遅れか。。。? 胃の不快感は治らない。。。

 

9)吾那神社 エイド

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騙し騙しで進むSouthステージのアップダウンは本当に厳しい!

大高山〜天覚山の間はとくに気が遠くなるアップダウンの連続だった。。。

 

胃は相変わらず何も受け付けたがらない。。。

完全ガス欠で何度も何度も回復を期待して、ジェルを開けては舐めてみるもののその唾液が飲み込めない。。。

トレイルの脇で二度三度と横になり睡眠をとろうとしたが止まると寒くてダメだった。。

 

ただただゾンビのように歩くだけ。。。

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気がつけばだんだん空が明るくなり始めていた。

 

日の出時刻は4:47。

選手にとって日の出は制限時間の終了を意味することだった。

とうとう、

私は一本杉峠手前で制限時間の5:00を迎えてしまった。。約95km、22時間経過。

残り11km及ばなかった。。。

お疲れ様でした m(_ _)m

 

10)桂木観音 エイド

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フラフラしながらやっと最後のエイドに辿り着いた。

その間何を考えていたかというと、

リタイアした時のこととしなかった時のことの想像を繰り返すだけだった。

やめれば後悔することはUTMBで経験済みだ。

関門アウトで止めさせられることはあっても、

自ら止めることはもうしないと決めていたのだが、、、

やめたい。。。。

あと8kmだが、本当に止めたいっ!!

制限時間もオーバーしてしまったし、

「止めればいいよ!」と悪魔がささやく。

 

エイドに用意された補給食の

フルーツポンチもダメ、ゼリーもダメ、シチューもダメ、団子もダメ、、、

エネルギーに変わるものが何も摂れない。。。

水さえも飲み込めなくなっていた。。。

その時たまたま100kmに参加の知り合いランナーさんと遭遇。

胃腸の状況を伝えると、極限だと判断されたのだろう。。

「黙々と集中して自分の中に入ってみて!」と。。。

「第二の心臓が動き出すのを待ってみて!」と。。。

半信半疑、、、

座り込み、目を閉じ黙ってしばらく集中した!

エイドのスタッフもそんな私を見てさぞかし心配したことでしょう。。。

 

かなり時間を要した、、、

 

..................

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種に水をやり、双葉が芽を出すシーンの夢をみた。。。

背景は黄色くキラキラしていて幸せ色だった。。

体の中でわずかな何かが動き出したのを感じた!

今がチャンスとエイドにあった餅のような小さな団子を200回くらい噛み潰して飲み込んだ!

戻すかもしれないが勇気を出して飲み込んだ!!

血が通ったような感覚になり、最終エイドを飛び出した!

 

 

11)ニューサンピア埼玉おごせ エイド

数時間楽しむことを忘れていたので、

無理やり笑顔を作っては大声で笑ってみたり、歌ってみたり、野生のモノマネをしてみたり、、、

今思うと恥ずかしいが、、、(^^;;

少しずつ気が紛れ、最後の登りもなんとかクリアできた!

足はだいぶ売り切れたが、

次のレースにつながるようにできるだけ下りのステップも踏んだ!

残り3km、見慣れたロードに出た。

なんとか帰ってきたという感じ。

距離106km、累積標高6,065m、25時間58分56秒。

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残念ながら2周でタイムオーバー、DNFとなりましたが、止めなかったことで大きな収穫はありました!

次に繋げたいと思います!

 

飯能アルプスの下りは難しい。

過去にも何度か経験はあるのだが、やっぱり難しい。

なぜなら、

木の根が複雑に飛び出していることと、傾斜がキツいこと。

そんな状況でも自分を貫き、勝機を導き出さないといけないと感じた。

今回も非日常の幾多の困難を経験することができました!

これを糧にUTMBへ万全の取り組み&調整をして行きたいと思います。

今回出会えた方々全てに感謝です!!

ありがとうございました!!

まだまだ精進します!

 

 

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